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面接試験重視の方向にある
まず、最近の公務員試験の大筋の方向性としては、面接試験重視の方向にあることに注意が必要だ。これは、ペーパー試験偏重による画一的な人材ではなく、多様な人材を確保しようとする考えの現れであろう。従来の公務員試験のように、合否はペーパー試験でほぼ決まり、一部の不良品を面接で落とすという考えから、ペーパー試験は足切りの材料とし、実際の採用試験は面接試験といった考えに転換しつつあるといえよう。そして、公務員として求められる人材といえば、まずは、基本的な学習能力・コミュニケーション能力・考え方ができる人間と考えて間違いない。役所の雰囲気を壊すような型破りな人間はそうは採用されないのである。数字の面から面接重視の傾向を調べてみると、例えば国Ⅰの場合で筆記試験合格者のうち、2分の1~3分の1が面接試験を経て最終合格する。

 つまり、筆記試験に受かった者のうち、面接試験で落ちる人間の方が多い。これは何を意味するか。面接試験では、目立たなければならないということだ。考えてもみてほしい。自分が面接官だった場合に、十人のうち三人を採用したい場合にはどうするか。問題のある受験者を落とすだけでは足りない。+αのアピール材料を持っている受験者を採用するはずである。したがって、面接試験に際しては、目立たなくても、少なくとも平凡ではないことを見せ付けなければならない。合格最低点さえ取れればよい筆記試験に比べて、この点が面接試験の最大の違いである。以前は、筆記試験重視だったから、よほど非常識な人間やマナーに欠ける人間でなければ面接試験で落ちることはなかった。しかし、今は平凡ではダメなのだ。この点を軽視して面接試験対策をしない方がいるので、口をすっぱくして言っておきたい。

 しかし、この傾向は、見方を変えれば歓迎できると言えるだろう。なぜなら、本当に公務員になる意欲と夢のある人物を採用しやすくなったからである。面接試験の比重が高まったので、筆記試験が苦手でも、面接試験で意欲をアピールできれば、逆転が可能になったのだ。

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by kokuichi_goro | 2006-01-30 04:55 | 戦略(総合)


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